「リバプールの気候に不満をもらしたのはミナミノが初めてでない」南野拓実の発言に古巣の地元メディアが見解「2020年は彼がかつて経験したことのないひどさだった」

リバプールでの日々は南野拓実にとって、決してバラ色ではなかっただろう。だが、地元メディアは難しい時期だったことにも理解を示している。

2019-20シーズン、チャンピオンズリーグのグループステージで対戦した際に活躍したのを機に、南野はシーズン途中にリバプールへ移籍。翌シーズン後半戦でサウサンプトンにレンタル移籍し、ラストシーズンは国内カップ戦2冠に大きく貢献するも、リーグ戦では出場機会に恵まれなかった。

2022年夏、南野はモナコへ移籍。1年目は苦しいシーズンとなったが、レッドブル・ザルツブルク時代から知るアドルフ・ヒュッターと再会した今季、ファン選出のリーグベストイレブンやクラブの年間MVPに選ばれる活躍を見せたのは周知のとおりだ。

南野はヤンマーの「MINAMINO REPORT」で、モナコについて「住みやすさはどの国よりも魅力的」とコメント。リバプールでは「天候の厳しさ」を感じたとし、その点でもモナコは快適だと話している。

リバプール専門サイト『Liverpool.com』は6月22日、このインタビューを紹介。「リバプールの気候について不満をもらしたのはミナミノが初めてでないのは確かだ」と報じた。

「クラブにまったくコントロールできないことだ(そして正直そこまで悪くはない!)。だが、選手獲得の際に本当に頭痛の種となり得る。我々は選手が人間であることを忘れてしまうときがある。彼らはライフスタイルがどうなるかを心配する。そしてロンドンのほうが好まれることがしばしばだ」

【PHOTO】コンセプトはFIRE(炎)! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット
さらに、同メディアは「ミナミノに対してフェアに言えば、2020年はかなり暗い見通しの時期だったはずだ」と続けている。

「リバプールの気候をどう評価するかにかかわらず、彼がかつて経験したことのないひどさだっただろう。パンデミックによって大変孤独となるなかで適応しなければならなかったのだ。モナコで彼が幸せそうなのはうれしい」

世界最高峰への移籍、ワールドクラスとのポジション争い、環境面の変化、さらには新型コロナウイルスの影響と、南野にとって簡単でなかったことは間違いない。ただ、彼はその経験も糧にしているはずだ。今後のさらなる飛躍に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社