「巨人4-3ヤクルト」（23日、東京ドーム）
巨人がヤクルトに競り勝ち、同一カード3連敗を阻止した。ヘルナンデスが三回に4号2ランを放つと、守備でも五回に好プレーでピンチを救う活躍。先発予定だった菅野が腰痛で試合前に登板を回避した中、投手陣も小刻みな継投でリードを守り抜いた。
試合は初回、昇格即スタメンに入ったドラフト3位・佐々木（日立製作所）が中前打で出塁。2死後、岡本和が左中間フェンス直撃の適時二塁打を放ち、先制点を奪った。「甘く入ってきた球をうまくコンタクト出来たと思います。先に点がとれて良かったです」。4番の一打で流れを呼び込むと、続く三回だった。
1死三塁からヘルナンデスが、1ボールから2球目の初球ストライクを積極スイング。打球は左翼ポール付近の特大飛球になった。
三塁塁審・名幸が両手を大きく挙げ、ファウルの判定。これに阿部監督がベンチを飛び出し、リクエストを要求した。リプレー検証の末、判定が覆って本塁打を宣告。バットを持っていた助っ人も、激しくガッツポーズを見せてダイヤモンドを一周した。
「自分の中ではポールをまいていたと信じていたよ。（リクエスト）判定でホームランになって本当にうれしいし、追加点になって良かったよ」
菅野の代役として先発した又木が4回途中、2失点で試合を作ると、赤星、船迫、高梨、ケラー、バルドナードと6人の継投でリードを守り抜いた。
お立ち台に立ったヘルナンデスは「本当にいい気分。勝ちたくてしょうがなかった」と率直な心境を明かした。「ああいう判定になりましたけど、確信してました。リクエストという形になりましたけど、自分の中ではホームランだと思って」とリクエスト弾を振り返り、「打球が上がった時は何も考えず。突進してジャンプして結果としてダブルプレーになったのでよかったです」と好守のシーンに笑みを浮かべていた。
