7年ぶりのトップ10入り目前 不動裕理は“月曜決戦”にも余裕の表情「予選通ったからすべて受け入れます」

通算50勝のレジェンド・不動裕理。7年ぶりトップ10入りはも目前だ(写真は3日目)(撮影:上山敬太)

<アース・モンダミンカップ 4日目◇23日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>

前日、2022年10月の「富士通レディース」以来となる2年ぶりの予選通過を決めたツアー通算50勝の不動裕理が、今度は7年ぶりのトップ10入りを視界にとらえている。

午後1時にスタートした第3ラウンド(R)も、引き続きグリーン上が好調。前日には「苦手なパットを克服したい」ということを決勝Rの課題に挙げていたが、そこでチャンスを生かし、ピンチをしのいだ。13番から競技を再開させると14番では2メートルを沈めて、バーディを1つ上積み。16番でも伸ばすと、最終18番のパー5では3打目がグリーン奥まで転がり、15メートルのパットが残ったが、最後は1.5メートル弱のパーパットを沈めた。

「これまでは自信がないからストロークも悪くなり、右へ左へと行っていた。でも入るようになってからはラインが分かるようになってきて、読みが安定しています。これまではいまいちラインが読めなくて外すということが多かった」。パット数は第1Rが「28」、第2Rが「29」で第3Rも「30」と安定。“克服”へ前進を続けている。

ひさしぶりの決勝Rは、降雨の影響で不規則に進んでいる。この日も午前7時に第3Rが再開される予定だったが、早朝に降った強い雨により午後1時スタートと遅れた。「天気が気になっていた」というのも当然。だが、そこまで大きな影響もなくプレーを終えて、「運も良かったですね」と好ラウンドにつなげた。

トータル4アンダーは12位タイ。現在の9位グループとは1打差だ。月曜日に行われる最終日にトップ10入りを果たせば、5位になった17年の今大会以来、7年ぶりとなる。その時は最終日に「65」をたたき出し、25位タイからのジャンプアップを果たしている。だが順位への意識について聞かれると、「まだパターが3日良かっただけ。まずは(パターを頑張るという)小さな目標から頑張ります」と答える。これまでと同様に、いいパットをいいスコアにつなげていく。

中断やスタート遅れが続く試合は、あす月曜日に予備日を使用しての“5日間大会”になる。前日は「記憶にない」という一日30ホールをプレーしているが、それでも「これが終わったら私はヒマだから、一日くらい伸びても大丈夫。予選を通ったからすべてを受け入れますよ」と、余裕の表情も見せる。

現在47歳。今年4月には、45歳以上が出場するレジェンズツアー(シニアツアー)「太陽生命 元気・長生きカップ」(千葉県・東急セブンハンドレッドC東C)で同ツアー初出場初優勝も挙げている。00年から6年連続で賞金女王にも輝いた永久シード保持者の最終日のプレーにも注目が集まる。(文・間宮輝憲)

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