ラスト0.4秒同点からのフリースロー献上も、バスケットボール男子日本代表が若手主体の世界5位オーストラリアに執念ドロー 渡邊雄太らNBA組合流前の強化試合終了

日本代表・河村

◆バスケットボール男子・強化試合 日本95―95オーストラリア(23日、札幌市・北海きたえーる)

ともにパリ五輪出場権を獲得している世界ランキング26位の日本が同5位で若手主体のオーストラリアに95―95(29―23、20―26、20―23、26―23)で引き分けた。特別ルールでオーバータイムは実施しない。

かねてホーバス監督は6月下旬にNBA組が合流することを明かしており、五輪代表の選手選考の大きな判断材料となる2試合を終えた形だ。今後は7月5、7日に東京・有明アリーナで韓国と強化試合を行う。

前日22日の第1戦は89―90と1点差で惜敗した日本のスタメンは河村勇輝(横浜BC)=福岡第一高出身、馬場雄大(長崎)ジョシュ・ホーキンソン(渋谷)富永啓生、井上宗一郎(越谷)=福岡大大濠高出身=。

第1クオーター(Q)は河村がバスケットカウントを獲得するなどしてチームに流れを呼び込み、富永も3点シュートを沈めるなどして着実に加点した。川真田紘也(滋賀)は豪快なダンクも披露。29―23と日本がリードした。

第2Qはこの日が29歳の誕生日でもあるホーキンソンが要所で得点を奪い、吉井は自ら持ち込んでの鋭い速攻を見せた。ところが高さに勝るオーストラリアのインサイドやミドルレンジのシュートに苦しみ逆転を許したが、最後に比江島慎(宇都宮)=福岡県古賀市出身=のアシストからホーキンソンの得点で49―49と追いついた。

第3Qはオーストラリアが見せた3点シュートの攻勢に苦しみビハインドを背負う展開が続いた。河村の3点シュートが決まるなど食い下がり、一時は同点にも追いついたが及ばず69―72。

最終Qは開始早々に富樫勇樹(千葉J)が3点シュートを沈めて同点に追いつき、直後に馬場が速攻で自ら持ち込んで勝ち越した。最後はリードを許したが、河村が劇的な3点シュートを決めて追いついた。オーストラリアは同点の残り0.4秒でフリースローを2本外した。

◆23日の日本代表登録メンバー
2 富樫 勇樹(PG/167/千葉J)
4 ジェイコブス晶(SF/203/ハワイ大)
5 河村 勇輝(PG/172/横浜BC)
6 比江島 慎(SG/191/宇都宮)
13金近 廉(SF/196/千葉J)
18馬場 雄大(SF/195/長崎)
24J・ホーキンソン(C・PF/208/渋谷)
30富永 啓生(SG/188/ ― )
33佐々木隆成(PG/180/三遠)
75井上宗一郎(PF/201/越谷)
91吉井 裕鷹(SF/196/A東京)
99川真田紘也(C/204/滋賀)
【注】数字は背番号。かっこ内は左からポジション、身長、所属。ポジションのPGはポイントガード、SGはシューティングガード、SFはスモールフォワード、PFはパワーフォワード、Cはセンター

© 株式会社西日本新聞社