渋野日向子は“熱望”したレクシー・トンプソンと最終日同組「いいイメージを与えてくれる」

最終日は憧れのレクシー・トンプソンと同組で回る(撮影:南しずか)

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 3日目◇22日◇サハリーCC(米ワシントン州)◇6731ヤード・パー72>

首位と4打差の5位タイから逆転優勝を目指す渋野日向子。最終日はレクシー・トンプソン(米国)、コ・ジンヨン(韓国)と同組で、午前10時5分(日本時間午前2時5分)にスタートする。

史上4人目の日本勢メジャーVかかる山下美夢有、単独首位のエイミー・ヤン(韓国)らが最終組で、渋野はその2つ前の組でティオフ。3週前の「全米女子オープン」に続く優勝争いに挑む。

前日の第2ラウンド終了後、渋野はレクシーと同組になることを“熱望”していた。「レクシーと回りたい。自分が頑張って上に行かないとと思っていた。(決勝の上位で回れたら)やっぱりギャラリーさんも多いだろうからうれしい」。2日目を同順位で終えたが、3日目は渋野が最終組に入り、レクシーはその1つ手前に。そして最終日に実現することになる。

日本開催の米ツアー2019年「TOTOジャパンクラシック」の初日に初めて同組でプレー。その時は「トンプソンさんは高校のときから憧れ。どれくらい(ドライバーで)置いていかれるのか楽しみです(笑)」と話していた。コングレッショナルCCで行われた2022年の全米女子プロでも、チャーリー・ハル(イングランド)を加えた3サムで予選2日間をラウンドした。

レクシーは全米女子オープン開幕直前に、今季限りでツアーから撤退することを発表。「それ(引退)もあるから余計に」と、同組を切望していた。「自分にとっては昔からいいイメージを与えてくれる選手。一緒に回りたいと言っていたら、TOTOで同じ組になって。今季どこかで一緒に回りたいなと思ってた」。それがメジャーで、さらに優勝争いのさなかとなれば、よりテンションは上がるはずだ。

レクシーは渋野と同順位から、10年ぶりのメジャー制覇を目指す最終日になる。「ファンのみんなを愛している。あしたはもっと多くのファンに応援に来てほしい」。最終日も熱い応援の声が、コースに響き渡りそうだ。(文・笠井あかり)

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