「河村勇輝すげぇわ」起死回生の同点3Pに会場総立ち! 日本男子バスケ“残り0.4秒”の痺れる展開に鳥肌の声

パリ五輪に向けた男子バスケットボールの国際強化試合が北海きたえーる(北海道)で行なわれ、日本代表(世界ランク26位)はオーストラリア代表(同5位)と95-95で引き分けた。

日本は序盤から河村勇輝、富永啓生の両ガード陣が躍動。さらに、この日29歳の誕生日を迎えたジョシュ・ホーキンソンが前半だけで17得点を挙げるなど、体格とパワーで上回るオーストラリアと互角の戦いを演じ、49-49で前半を折り返した。

3点ビハインドで迎えた最終クウォーターは富永がこの試合4本目の3ポイント、馬場雄大が豪快なダンクを叩きつけるなど、日本は一時勝ち越しに成功したが、世界ランク5位のオーストラリアが猛攻を見せて逆転を許してしまう。

一進一退の攻防のまま、残り20秒を切った時だ。3点ビハインドの日本は河村がドリブルでゴールをうかがいながら相手の僅かな隙を見逃さず、一瞬フェイクを入れながら外からシュートを選択。後ろに引く難しいシュートだったが見事にネットを射抜く起死回生の同点3ポイントが決まり、会場は割れんばかりの大歓声で雰囲気は最高潮に達した。

逆転勝利を狙う日本は残り10秒過ぎ、馬場が値千金のシュートを狙ったものの相手にスティールされて、逆にカウンターを食らう。必死に戻ってディフェンスする日本はシュートを防ごうとしたホーキンソンがファウルを犯し、オーストラリアに痛恨となる2本のフリースローを与える。試合時間は残り0.4秒。まさに絶体絶命の窮地だったが、会場総立ちとなるファンのブーイングがプレッシャーとなったのか、相手が2本外したため試合は引き分けに終わった。
手に汗握る白熱した試合展開にSNS上では、「惜しかったな~」「痺れた展開」「会場にいる事ができて本当に良かった」「河村やっぱすげぇわ」「ひとりで決め切るチカラがスゴっ」「日本には河村勇輝がいる!素晴らしい瞬間だった」など、終盤に飛び出した若き司令塔の技あり3ポイントを絶賛する声が相次いだ。

男子の日本代表は来月5、7日に東京・有明アリーナで韓国代表(世界ランク50位)との強化試合を実施する予定で、これがパリ五輪前では最後の国内実戦の場となる。

構成●THE DIGEST編集部

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