河村勇輝、NBA組の合流前に主軸の働き チーム最多28得点の活躍に「思い切りできた」

日本代表・河村

◆バスケットボール男子・強化試合 日本95―95オーストラリア(23日、札幌市・北海きたえーる)

怒濤(どとう)の突破力とシュート力を見せつけ、一気にスコアを積み上げた。4点ビハインドで残り2分30秒を切る中、河村勇輝(福岡第一高出身)が爆発だ。残り約20秒で同点の3点シュートを決めるなど、この間に10点を奪いドローとした。

「バスケットカウントを決めたり、流れをつくる場面で思い切りできた」とうなずいた。前日22日は1点差で惜敗。「ボールを運ばない時間帯やコーナーに待機する時間帯が多かった」と、ホーバス監督に指摘された課題を修正した。

五輪を決めた昨夏のW杯をほうふつとさせる能動的なプレーでコートを支配した。近く八村塁や渡辺雄太らNBA組も合流するだけに「負担を少しでも減らせるように、僕らが守備を引き寄せることができれば相乗効果が生まれる」と先も見据えた。

本番へ再始動したチームは、セットプレーなどが調整段階中の強化試合で1分け1敗。ホーバス監督は「勝ちたかった」とする一方で、両軍最多28得点の司令塔の姿に「きょうの試合は河村っぽいね」と高評価した。(山田孝人)

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