三宅健、単独コンサートにTOBEメンバーが登場で観客から「可愛い!」 ライブツアーの開催発表

三宅健が単独コンサートを完走【写真:(C)TOBE Co., Ltd.】

大東立樹が登場し三宅と2人で優雅なダンスを披露する場面も

TOBEのアーティスト・三宅健が22日、23日に開催した単独コンサート「2024 Live Performance The otherside :Another me Presented by KEN MIYAKE」公演を完走した。東京・有明アリーナで22日は夜、23日は昼で計2公演。さらに、本公演内でライブツアー「2024 Live Performance Another me : The otherside Presented by KEN MIYAKE」の開催決定を発表した。

有明アリーナは、開演前から観客の期待が大きく膨らみ熱気に包まれていた。開演予定時間まであと約3分。満員の客席からは拍手と“健くん”コールが起こった。

ブルーのペンライトが揺れる中、暗転。ステージ左右に設置されたスクリーンには、水中の気泡、夜空、草の中、水面に落ちる一滴の雫、山々の風景の映像が映し出される。目の前のステージに宇宙が現れた。無数の星の瞬きが1か所に集まったようなライティングの演出。エネルギーのように発光する光の中心に三宅の姿があった。カラフルなレーザービームの中、オープニングを飾ったのは『DROP』。最初のサビで三宅を覆っていた円形の紗幕が落とされた。

続けて、4人の女性ダンサーとともに『Ready To Dance』、『Unzari』。滑らかでスタイリッシュな三宅のダンスパフォーマンス、緩急ある歌声が観客を魅了していく。白いブラウスの後ろと前に大きなピンクのリボンをあしらった最初のステージコスチューム。三宅が身体を翻すたびに、そのリボンが三宅を追う波のように揺れた。

最初のMCで「いらっしゃいませ!」と笑顔であいさつ。観客の歓声に即座に片方のイヤモニを外す。観客の声を直に聞くためだ。観客の反応を見ながら「楽しんでますか!」「そんな声? もっと出るでしょ」とまるで会話をするように、会場全体のテンションをあげていく。その後、ステージの演出のためにと説明し「1回ペンライトを消してみましょうか」と自らアナウンス。観客と一緒に自らが目指すステージを作り上げるための真摯な姿がそこにはあった。

暗闇に沈んだ有明アリーナ。大東立樹が登場し三宅と2人で優雅なダンスを披露。途中、ダンスで会話しているようなシーンもあり、その美しさに会場は静まり返って注目していた。このダンスに続き歌われた『BOY』で三宅は切ない歌を響かせた。

銀色のマネキンを使った演出が印象的だった『mydoll』、ストレートなボーカルアプローチでロマンチックなメロディをしっかり聴かせた『ドラマチック』と続いた後、ロック色の強い『ホーンテッド』で一転、切れ味のあるボーカルアプローチで観客をヒートアップさせた。女性ダンサー4人と、ダイナミックなダンスパフォーマンスを見せたコーナーで、観客のテンションはさらにMAXに。

ファンキーな楽曲をバックに、多彩なジャンルのダンスを取り入れた三宅のダンスは、しなやかで華麗だった。三宅のMCの後「未来のスターになるかもしれない」という言葉でwink firstが登場すると観客からは「可愛い!」の声。5人で『CANDY』を歌い踊る中、途中から三宅が参加し6人でのパフォーマンスへ。このコラボレーションに、客席からは大歓声が起こった。

ライブは後半戦へ。大東やTRAINEEたちがたくさん出てきた中、三宅は次の曲『I’m good』の振り付けを観客にレクチャー。『I’m good』で観客と一緒に踊った後は、三宅が「盛り上がっていくよ!」と叫び『ジェットコースター』へ。アリーナをぐるりと囲むように作られたランウェイ。大東やTRAINEEのメンバーが散り、ダンスと笑顔で会場を一体にした。

その後は雰囲気が一転し、スタイリッシュなステージングで『iDOLING』。三宅がラップから中高音に滑らかに移行する、抜群のリズム感と表現力でボーカルスキルを見せる。アリーナの中心のランウェイでパフォーマンス繰り広げた際には、三宅とダンサーを祝福するように羽根のような紙吹雪がゆっくりと舞った。

『100CANDLE』では、移動ステージにのり、アリーナ上空を自在に飛ぶ場面も。歌詞の「もっと上のもっと上」というフレーズに合わせて、上方の客席に顔を向け、指をさし笑顔を見せた。

「僕とファンのみんながこうあれたらいいなと思いを込めて作られた楽曲です。聴いてください」という言葉を受け、本編最後に歌唱されたのは『星に願いを』。レゲエのフレーバーを取り入れたイントロが始まると、自然に客席から拍手が起こる。ステージのスクリーンには宇宙を思わせる星空、客席にはたくさんのペンライトが揺れる。エンディングでは、天井から銀テープが降り注いだ。出演者が全員出てメンバー紹介をした後「私が三宅健でございました。ありがとうございました」とあいさつし、三宅はステージを後に。

アンコールでは『Unzari』のイントロとともにTシャツに着替えた三宅が登場。2階席の最前列をスライドするように移動するトロッコにのり、2階席をぐるりと一周した。そして「みんなと逢えて最高でした。寝ても覚めてもみんなのことが大好きです。また逢いましょう。気を付けて帰ってね」と、最後はカメラ目線でピースし、ちょっといたずらっぽい表情で投げキッスをしてステージを後にした。

昨年7月、TOBE所属第1号アーティストとなった三宅は、同9月にデジタルシングル『Ready To Dance』をリリースした。TOBEでは初アルバムとなる『THE iDOL』には、『Ready To Dance』や今年1月リリースの『iDOLING』を含めて全14曲を収録。新録曲では、自身がオファーした新進気鋭のアーティストたちから楽曲提供を受けている。ENCOUNT編集部

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