イタリアのサルデーニャ島で慰安婦像の除幕式 碑文には日本の責任と対応を追及する文言 日本は像と碑文の撤去の働きかけ

イタリア西部サルデーニャ島に、慰安婦像が新たに設置されたことがわかった。
碑文には、日本の責任と対応を追及する文言が盛り込まれているという。

慰安婦像が設置されたのは、イタリア西部サルデーニャ島スティンティーノ市で、22日、除幕式が開かれた。

像は韓国の市民団体が市に寄贈したもので、スティンティーノ市長は「『慰安婦』の物語は、この暴力の根深さ、そして根絶のための継続的な努力の必要性を思い出させる。像の設置は名誉なこと」と説明した。

外交筋によると、像の横に設置された碑文には、「日本政府が『慰安婦』の存在を否定し、さまざまな国で像を撤去しようとする試みを進めているのは、非常に遺憾だ」などと、日本の責任と対応を追及する文言が盛り込まれているという。

一方、日本政府は、慰安婦問題について、強制連行を示す資料は見当たらず「性奴隷」という表現は事実に反するという姿勢をとっているものの、慰安婦の存在自体は否定していない。

在イタリア日本大使館は、碑文の内容に誤りがあるとスティンティーノ市に指摘したほか、今後、碑文と像の撤去に向けて働きかけていくとしている。

ヨーロッパでは、ドイツ・ベルリンにも慰安婦像が設置されている。

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