【インド】タタ鉄鋼従業員がスト、大量解雇の撤回求め[鉄鋼]

インドの鉄鋼大手タタ・スチールの英国のポートタルボット製鉄所の電炉転換による従業員削減を巡り、労働組合は21日、創業以来初となるストライキを実施すると発表した。7月8日から開始し、期限は無期限。高炉の閉鎖とそれに伴う人員削減の撤回を求める。

老朽化や脱炭素化を背景に、タタ・スチールは2023年、英ウェールズにあるポートタルボット製鉄所の高炉2基を閉鎖すると発表。それに伴い約2,800人の従業員を解雇する考えを示しており、労働組合はこれに反発していた。2基は24年9月までに停止する予定だ。

今回は、投票を行った857人の労働組合員のうち、半数以上の468人が賛成した。一方、タタ・スチールは同日、声明文を発表し、労働組合員の選出方法に問題があるとして、ストライキが違法であるとの立場を示し、閉鎖の決定は覆らないと強調。ストライキにより高炉の安定稼働に影響があった場合には閉鎖を早める可能性を示唆した。

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