中国衝撃「日本バレーは信じられない速さで進歩」 女子準V&男子世界2位に素直な称賛【ネーションズリーグ】

女子バレー日本代表の古賀紗理那【写真:VNL提供】

ネーションズリーグ

バレーボールのネーションズリーグ(VNL)女子決勝トーナメント決勝(タイ・バンコク)は23日、世界ランク6位の日本が同1位イタリアに1-3(17-25、17-25、25-21、20-25)で敗れた。大会初のメダルを獲得。敗れはしたものの、中国メディアは「日本のバレーボールは現在、大変順調で、信じがたい速さで進歩している」と素直に称えていた。

運命の大一番は第1セット(S)序盤から5点を追う劣勢。主将の古賀紗理那、石川真佑の二枚看板で攻めたが、17-25で落とした。第2Sも高いブロックに阻まれ、セッター岩崎こよみとアタッカー陣が合わない場面も。9-12からは石川がドシャットをくらうなど7連続失点した。193センチの相手オポジット・エゴヌのブロック、スパイクにやられる展開。完全にペースを握られ、17-25で連取された。

第3Sは184センチのMB荒木彩花を投入。4-6から綺麗なブロックを決めて叫んだ。7-8からレフトの古賀が渾身のスパイク。返球をもう一度ダイレクトで叩き込み、同点に追いついた。古賀はバックアタックでも得点を重ね、15-12とリード。井上愛里沙の連続サービスエースで差を広げ、25-21で反撃した。しかし、第4Sは序盤からリードを奪われ、逆転勝ちはならなかった。

中国メディア「新浪財経」は「日本女子1-3イタリアで、12年ぶりに表彰台!日本男子は3-0で米国を破り、ランキング2位に浮上」との見出しで記事を掲載した。「日本女子代表は粘り強さはこの試合でも変わらなかったが、ハードパワーの差でイタリアに敗れ、準優勝となった」とパワーの差が明暗を分けたと指摘した。

2位だった日本について「敗れたものの、日本女子は国際バレーボール連盟の主要な大会で12年ぶりに表彰台に上がることとなった。今回のチームは近年で最強の日本女子代表だと言っても過言ではないだろう」と記事では評価。さらに日本男子がこの日、米国に3-0で勝って試合終了時点で世界ランク2位に浮上したことも合わせ、こう記した。

「日本のバレーボールは現在、大変順調で、信じがたい速さで進歩している。女子バレーは長い間中国に抑えつけられていたにもかかわらず、進歩を遂げる術を見つけ出したわけだし、男子バレーに至っては、まさに飛ぶようなスピードで進歩を続けている」

大会規定によると、男女ともに優勝チームには100万ドル(約1億5979万円)、2位には50万ドル(約7990万円)が贈られる。

THE ANSWER編集部

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