石川遼が〝大人のゴルフ〟で2年ぶり勝利 16&18番で見せたプレースタイルの変化

石川遼

国内男子ゴルフツアー「プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品」最終日(23日、栃木・西那須野CC=パー72)、68で回った石川遼(32=CASIO)が、通算21アンダーで逆転優勝。2022年以来2年ぶりの勝利は、ツアー通算19勝目となった。

石川と言えば、かつては攻めのゴルフが代名詞。優勝インタビューで以前のプレースタイルからの変化を問われると、単独首位に立っていた16番と18番のマネジメントを挙げた。16番パー5は、ピンまで残り225ヤードからあえて2オンを選ばず、グリーン手前まで運んでバーディーを奪った。

最終18番パー4は、ティーショットを深めの右ラフに入れてしまい、無理にパーオンを狙わず、3打目でグリーンに乗せた。石川は「(18番は)ボギーで優勝というのはわかっていた。より確実にと思っていたけど、やっぱり緊張した」。若手時代ならガムシャラにいく場面で、冷静な状況判断が光った。いまや〝大人のゴルフ〟も武器の一つになっている。

今季のさらなる活躍を期待される石川は「1シーズンとして区切っていない。自分のゴルフキャリアが、フルシーズンだと思っている。長い目でしか見ていないので、今年どうこうという感じはない」と持論を展開。近い将来の米ツアー復帰などへ向けて進化を求めていく。

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