土曜は25ホール、日曜はコースで8時間待機「あくびが止まらなかった」 小祝さくらは6差リードで逃げ切り態勢に

小祝さくらは大量リードで月曜日決戦へ(撮影:上山敬太)

<アース・モンダミンカップ 4日目◇23日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>

小祝さくらが、今年3月の「ヤマハレディースオープン葛城」に続く今季2勝目に向け、快調に歩みを進めている。大会3日目(土曜日)、4日目(日曜日)と2日間をかけ終わらせた第3ラウンドで「65」を記録し、後続に6打差のトータル15アンダーまで伸ばした。

「きのう(土曜日)からきょう(日曜日)にかけて時間も空いたけど、流れを変えずにスコアを伸ばすことができてすごくよかった」。雨の影響でスケジュールが大きく狂った大会で、小祝も変則的な時間を過ごしている。

雨で中断された2日目(金曜日)は1ホールもプレーできず、その分を土曜日に早朝から第2ラウンド18ホール、さらに夕方から第3ラウンド7ホールの計25ホールで消化した。さらに本来最終日になるはずだった日曜日も、当初は午前7時から再開だったため早朝3時に起床。午前4時50分にはコースにいたが、朝から強く降った雨の影響でスタートが2度変更され、最終的には午後1時から第3ラウンドの残りのみを消化することになった。到着から、コースで8時間10分の待機を強いられたことになる。

「(25ホールを回った土曜日は)時間がないので、たくさん寝ないとと思ってすごいバタバタでした。ゆっくりご飯も食べられなかった。(日曜日は)眠くて、朝の練習はあくびが止まりませんでした。眠気がすごかった」。待機時間もコースでケアや昼寝をしながら過ごし、当初の予定より6時間遅れで8番から第3Rのプレーを再開した。

土曜日の段階で3つ伸ばし、さらに再開直後の8番パー5ではラフから残り75ヤードの3打目を58度のウェッジで1メートルにつけ“バーディ発進”を決めた。さらに14番で3メートル、15番で4メートルを沈めるなど後半も3つ伸ばし、首位固めに成功。「きのう(土曜日)のほうが長くて体も疲れた。きょう(日曜日)は疲労感がいつもより少なくプレーできました」と、早朝からの待機時間もうまく乗り切った。

大きなアドバンテージを得たが、緩みはない。「まだ1ラウンドあるし、どうなるか分からない。ここはティショットがカギになるので、そこの集中力だけは最後までしっかり続けてプレーするのが目標です」。掲げるのは「一日5アンダー」。残り18ホールで大台の20アンダー超えを目指し、逃げ切りをはかる。(文・間宮輝憲)

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