奥村政信など人気絵師が描いた越後屋 浮世絵に描かれた買い物女性や奉公人 三井財閥のルーツ紹介 三重・松阪市

三井グループの礎となる三井越後屋の創業者三井高利が生まれた松阪と東京日本橋とのつながりを紹介する展示会が、三重県松阪市の歴史民俗資料館で開かれています。

三井高利は10代の頃から商才を発揮、江戸随一の呉服街「日本橋」に三井越後屋を開いて財を築き、その後の三井財閥は金融や貿易など様々な分野で日本の産業に影響を与えました。

会場には、越後屋から三井呉服店三越へと移り変わる時代の資料など55点ほどが展示されています。

中でも、日本橋三越本店・三越伊勢丹ホールディングスが所蔵する当時の越後屋の様子を様々な人気絵師が描いた浮世絵は、普段見ることができない貴重な資料です。

江戸時代中期の浮世絵師、奥村政信が描いた大浮絵は、店の奥行きを強調して描かれた珍しい構図で、買い物に訪れた女性や忙しく働く奉公人たちの姿がいきいきと描かれています。

この展示は、9月8日まで開かれています。

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