しまね海洋館アクアス(浜田市・江津市)が24日、妊娠中だったシロイルカのアンナが雄1頭を出産したと発表した。アンナの出産は2009年以来、2度目。同館のシロイルカは7頭目となった。
アンナは雄のランゲルとの交尾後、23年10月に妊娠。今年6月21日朝に体温が急激に低下する出産兆候を確認し、同24日午前1時33分に出産した。
出産した雄は、推定で体長155センチ、体重55キロ。アクアスは同21日からスタッフによる24時間態勢での観察を始め、出産前日の同23日午後8時48分にアンナの破水を確認した。同日午後9時47分に母胎から子どもの尾びれが見られた。
アクアスなどによると、シロイルカの2歳までの生存率は初産で30%、経産で50%とされ、死産や生まれてすぐに死ぬリスクが高く、生育が難しいという。アンナも09年に初産だった子どもが10日後に死んだ。
アクアスでは、アーリャも3度目の妊娠中で、出産予定は7~9月としている。