海水温の高さが雨量に影響か 「日本近海は世界的にも断トツに高い」 風水害考えるシンポ 三重・伊勢市

By 三重テレビ放送

1959年の伊勢湾台風や2011年の紀伊半島大水害など、三重県内に大きな被害をもたらした風水害の教訓をいかし、災害対策について考えるシンポジウムが23日、伊勢市で開かれました。

三重県では伊勢湾台風が襲来した9月26日を「みえ風水害対策の日」と定め、毎年シンポジウムなどを開いていますが、今年は本格的な雨のシーズンを迎えたこの時期での開催となりました。

一見知事は「地球温暖化が進み海水温が上がってきたら伊勢湾台風を超えるメガ台風が毎年発生する。準備をしておくべき」と呼び掛けました。

今回のシンポジウムでは、去年6月に県内で初めて観測された線状降水帯をテーマに講演などが行われました。

このうち、異常気象が専門の三重大学の立花義裕教授は「世界的にみても日本近海は断トツに海水温が高い」と説明し、「去年、県内で発生した線状降水帯も海水温の高さで雨量が増えたのではないか」と分析しました。

また、猛暑と豪雨は連鎖することから、去年の猛暑が今年の豪雨の確率を上げているとして、「気象状況に興味をもって欲しい」と呼び掛けていました。

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