BuddycomとNTT Comのドローンが連携、自治体・公共事業向け映像伝送ソリューションを提供

by ドローンジャーナル編集部

2024年6月20日、サイエンスアーツは、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)が提供するLTE対応ドローン「ANAFI Ai」とサイエンスアーツのライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」を連携したことを発表した。映像伝送ソリューションとして、自治体や公共事業に関わる法人などへ販売する。

BuddycomとANAFI Aiの連携イメージ画像

欧州のドローンメーカーParrot社製のANAFI Aiは、LTEの上空利用に対応しており、セキュリティ対策を講じたうえで、空撮時に地上の様子を高精細に撮影することができる。

Buddycomは、音声やライブ動画、位置情報(IoT)を利用したチームコミュニケーションに加え、AIを利用したデジタルアシスタントでのコミュニケーションが可能。

ANAFI AiとBuddycomを連携することで、ANAFI Aiで空撮した映像をリアルタイムに遠隔地にいるスタッフに共有しながら、撮影現場のスタッフと連携を取ることができる。両社は、広範囲の状況把握や悪天候時の状況確認など、災害対策や業務用空撮分野での活用を見込んでいる。

近年頻発化している大規模水害や常時発生する災害に対して、ドローンによる上空からの情報収集は有用であることから、消防庁消防・救急課では、災害対応ドローン運用推進事業の展開等により、消防本部におけるドローンの活用を推進している(※1)。

※1 2022年3月 消防庁 消防消第99号「消防本部における災害対応ドローンの更なる活用推進について(通知)」より

ANAFI Ai

ANAFI Aiは、Wi-Fi無線と4G無線モジュールを備えており、LTE通信を用いれば範囲制限なく飛行が可能。機体の防塵・防滴性能はIP53、飛行時間は最大32分、最大耐風性能は14m/s。4800万画素のセンサーを搭載しており、デジタル6倍ズーム、4K60fps、HDR動画を撮影可能。

ANAFI Aiの機体画像

Buddycom

ライブコミュニケーションプラットフォームであるBuddycomは、インターネット通信網(4G、5G、Wi-Fi)を利用して、スマートフォンやタブレットにアプリをインストールすることで、トランシーバーや無線機のように複数人と同時コミュニケーションが行える。音声、テキストチャット、動画、位置情報(IoT)のほか、AIを利用したデジタルアシスタントでのコミュニケーションが可能。

Buddycomのイメージ画像

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