西郷真央は爆発『67』でトップ10入り 最終戦出場にも前進「自信につながる」

西郷真央がメジャーで充実の7位フィニッシュ(撮影:南しずか)

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日◇23日◇サハリーCC(米ワシントン州)◇6731ヤード・パー72>

西郷真央が最終日に爆発した。ボギーフリーでこの日唯一の60台となる「67」ををたたき出し、トータル2アンダーに浮上。31位から7位タイまでジャンプアップして4日間を終えた。

首位と2打差の4位発進を決めたが、2日目に「76」と崩れた。メジャー今季第3試合目にして、初めて予選通過を決めたものの、口数は少なかった。「カラーからも入れたら37パットだった。バーディチャンスにつけても一向に入らなくて。不運が重なったりとか、本当についていない一日でした」と肩を落として、週末へと進んでいた。

3日目は前半に4つ落とすも、後半3バーディ。そして勝みなみと同組で回った最終日は、序盤からいい流れを呼び込んだ。

2番パー5、5番パー3でバーディを奪って折り返すと、パーを並べ続けて迎えた16番から3連続バーディ。トータル3オーバーから一気に“赤字”へ潜り込んだ。「今週に限らず、今季はもどかしいパッティングが多かった。やっとこういった距離が入ってくれた。自信につながる一日だった」。最終日のパッティングのスコア貢献度は「+3.503」。フェアウェイキープ85%、パーオン率72%という高精度のショットに、「気持ちで入れてやる!」という思いで打ち続けたグリーン上のパフォーマンスがかみあった。

トップ10入りは「JMイーグル・LA選手権」に続いて今季2度目。今年はここまで苦しんでいた大舞台の地で、力を発揮した。2日目以降の失速から、急浮上のカムバック。「納得いかないプレーだった中で、そのままの流れで終わるんじゃなくて、スコアを戻していい4日間で締めくくれた。すごく成長できたところかなと思う」。充実感に満ちあふれた日曜日だった。

これでポイントランキングも55位から42位に浮上。秋のアジアシリーズ、そして60人までの最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」の出場権獲得にも一歩近づいた。次週はルーキーのソン・ユジン(韓国)とペアを組み、ダブルス戦「ダウ選手権」に出場する。(文・笠井あかり)

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