鹿児島市の病院でAI駆使したリハビリ機器を導入

脳卒中などで手や指が麻痺した患者の治療につなげようと、全国でも珍しい最先端の医療機器が鹿児島市の病院に導入されました。

鹿児島市西別府町の田上記念病院に導入されたのは「医療用BMI」と呼ばれる機器です。

脳卒中などによって手や指が麻痺した患者のリハビリに用いる最先端の医療機器で、この日は病院の職員向けのデモンストレーションが行われました。

頭に装着したヘッドセットから「手を動かしたい」という脳波を読み取り、それと同時に電気刺激を手や指に与えます。

こうすることで、患者が自分の意思で手が動いたことを知覚しやすくなり、麻痺の回復を促します。

使用した職員
「手を開くイメージをしたらビリビリと感じて手が開く。脳波で見るとわかりやすい。触ったりしても全然わからないので」

筋肉に直接刺激を与える従来の療法とは異なり、脳の生体信号を介することでより効果的な回復が見込まれるほか、AIが回復状況に合わせてリハビリプログラムを自動的に作成するということです。

田上記念病院リハビリテーション部・川上剛部長
「BMIを使用して、運動のイメージができるようになったら、次にロボットリハビリテーションの方に繋げて、ある程度動きが出るようになってきたら、日常生活の中で使っていけるような段階的なアプローチを目指している」

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