放射線影響研究所の移転 2026年度後半にずれ込む ゲノム解析は「時期未定」

広島市南区にある放射線影響研究所(放影研)で、当初、2025年度に計画されていた施設の移転が2026年度の後半にずれ込むことになりました。

放影研は日米の代表による評議員会を開き、事業報告などを行いました。

この中で、広島大学・霞キャンパスへの移転について、これまで新しい施設の完成時期は2025年度としていましたが、2026年度の後半にずれ込むことが報告されました。

▽建築資材の高騰で設計の見直しが必要になったことや、▽建設業界の残業規制が始まり、工期自体がのびることが理由だということです。ことしの11月か12月には着工したいとしています。

また原爆が被爆2世に与えた遺伝的影響を調べるゲノム解析については、「研究に対する情報が一般社会にはまだ伝わっていない。引き続き説明会を開いて、理解を得ていきたい」としています。本格的な調査開始の時期は未定だということです。

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