「やはり稼ぐなら海外なの?」2位でも『1億1228万円』。山下美夢有が獲得した高額賞金に興味津々【全米女子プロ】

現地6月23日、女子ゴルフのメジャー第3戦となる「全米女子プロ選手権」の最終日が米ワシントン州サマミッシュのサハリーCCで行なわれ、首位と2打差の2位タイでスタートした山下美夢有は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの「73」で回り、通算4アンダーとしたが順位は変わらず2位で終えた。他の日本勢では、渋野日向子と西郷真央が7位、古江彩佳は19位、笹生優花は68位でフィニッシュした。

トップを走る韓国のエイミー・ヤンと同組でプレーした山下は2番パー5で早速バーディーを奪うが、その後はスコアを伸ばせず、パーが続く我慢のゴルフとなる。さらに、最難関の8番パー4では痛恨のダブルボギーを叩いてしまい、上位との差が開いた。

後半11番のパー5ではグリーン手前ラフからの第3打をカップに近づけると、バーディーパットを沈めて上位に食らい付く。直後の12番と15番はボギーとなったが、17番パー3では、あと僅かでホールインワンというスーパーショットで観客を沸かせるなど、2年連続国内賞金女王に君臨した実力をメジャーの舞台でアピールしたが、あと一歩及ばなかった。

優勝は通算7アンダーをマークしたエイミー・ヤンで優勝賞金156万ドル(約2億4800万円)を獲得した。なお、2位に入った山下も約1億1228万円の賞金を手に入れている。
初のメジャー制覇に一歩届かなかったが、山下の好成績にSNS上では「お疲れ様でした!素晴らしい成績」「メジャーでも安定したショットは凄い」「朝からいい気分」などと、労いの声が多く寄せられている。それに加えて、獲得賞金額についても興味を示しており「やっぱりメジャーは夢あるな」「やはり稼ぐなら海外なんかな?」「難しいセッティングだけど、見返りも高額」「数メートルのパットが入るか、外すかで数千万の差か…」「スポット参戦という名の出稼ぎ」など、日本の国内ツアーとは破格の差に驚く意見も見受けられた。

また、今大会の成績により山下は世界ランキングの日本勢2番手に浮上し、パリ五輪の出場権獲得が確実となった。メジャーでの自己最高成績を更新した女王が、オリンピックの舞台でも大きな存在感を放つのか要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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