2位でも賞金2640万円! 安田祐香は自己最高タイフィニッシュ「想像以上でうれしい」

安田祐香が自己ベストタイの2位フィニッシュ。賞金2640万円を手に入れた(撮影:上山敬太)

<アース・モンダミンカップ 最終日◇24日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>

最終18番でスライスラインの10メートルのバーディパットを決め、単独2位を確定させた安田祐香。優勝した小祝さくらに3打及ばないトータル13アンダーながら、今季のベストフィニッシュを決めた。「そんなに切れるとは思わなかったけど、スピードが出て入ってくれたのでうれしかった」。最後のシーンを振り返る時は充実の表情を浮かべる。

7打差を追う最終ラウンドは、「少しでも縮められれば」という意識で挑んでいたが、途中、伸ばしあぐねている小祝のスコアを確認。前半だけで3つ伸ばすなど、グングンと差を詰めていった。終盤にバーディを固めた小祝の背中をとらえることはできなかったが、「もともと差があったし仕方ない。自分のゴルフはできました」と、最終日に「67」を出せたことを評価する。

中断、待機など雨に振り回された一週間だったが、安田にとっては、ところどころ長いものが混ざるラフが強敵だった。腕への負担も大きく、「最後はしんどかった」というが、何とか乗り切った。「集中力を切らさずに打てて良かった」。それが最後のライン読みにもつながったようだ。

惜しくも初優勝には届かなかったが、この結果、賞金2640万円を獲得。総額3億円の高額大会とあって、他の大会の優勝賞金よりも手厚いご褒美だ。「毎年すごい高額で、トップ10に入っただけでもすごい。想像以上の成績でうれしいです」と、素直に喜びも湧いてくる。

2019年11月のプロテストに合格した安田にとって、今大会はコロナ禍の真っただ中に行われた20年大会でプロデビューを果たした思い出の大会でもある。ちなみにその年も日曜日の競技が雨で中止になり、月曜日まで決着がもつれている。2位は昨年の「フジサンケイレディス」(この時は2位タイ)、「スタンレーレディスホンダ」に続いて3度目。次こそは優勝賞金をつかみとりたい。(文・間宮輝憲)

© 株式会社ALBA