山下美夢有、全米女子プロ2位のギア戦略は『やさしいヘッド&操作性高いシャフト』‼ 

6I~PWでやさしい『スリクソン ZX5 Mk II』ヘッドに中調子シャフト『DG85 R300』を投入

海外女子メジャーの今季第3戦「全米女子プロゴルフ選手権」で2位に入った山下美夢有。彼女のクラブには興味深い工夫が隠されている。今回は、彼女が好んで使用するドライバーとアイアンの詳細をレポートする。

山下は、6I~PWで『ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II』ヘッドに『DG85 R300』を投入している。長く使用しているというが、どこが気に入っているのだろうか?

「アイアンは『スリクソンZX』のアスリートモデルを使っていますが、『スリクソン ZX5 Mk II』は比較的やさしいヘッド。反発力の高いフェース素材に、軟鉄ボディを使用しています。ある程度つかまりが良くて球が上がりやすいのが特徴です。スリクソン特有の山型ソールを採用していて、ソールも抜けやすいと思います」(ダンロップスポーツツアーレップ)

アイアンシャフト『DG85 R300』は中調子モデル。軽量スチールでもヘッドが暴れないため、ドローヒッターの山下でも思い切って振れてて、ラインが出せるシャフトだという。

ドライバーには『ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II』ヘッドに『スピーダーNX グリーン 50SR』を採用。

「『スリクソン ZX5 Mk II』ヘッドは『ZX7』よりも重心深度がやや深く、重心角も大きいため、ある程度球がつかまってミスへの強さも備えています。以前は『ZX7』を使用していましたが、『ZX5 Mk II』を気に入り、長く使用しています。ロフトは8.5度とかなり立ったものを使っていますが、ヘッドで打ち出しが確保できるので、ランが出て前に飛んでくれるロフト8.5度で使用していますね」(ダンロップスポーツツアーレップ)

『スピーダーNX グリーン 50S』はアイアンシャフトと同じ中調子モデル。タイミング良く振りやすいが、ある程度のつかまりもあるという。ただ、先端の剛性が高い分、意図しないフェースターンが生まれにくい。つまり、操作性が高いということだ。

「『やさしいヘッド+操作性の高いシャフト』を使用するのが彼女の特徴だと思います。それで自然に振って持ち球のストレートドローが出るクラブがいいんだと思います」(ダンロップスポーツツアーレップ)

ドライバーもアイアンも世界に通用するショット精度を見せてくれた山下。おそらく出場するであろうパリ五輪や今後の海外メジャーでの活躍がますます楽しみだ。

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 ●グリーンまで残り160~190ヤードの距離は、番手選択に悩むところ。使うクラブの選択肢の中で最もバランスが取れているのがUT。UT選びで悩む人には関連記事【160~190ヤードを攻略! 最新ユーティリティ23機種のタイプ別選び方ガイド】がオススメ。これでピッタリUTが分かるかも……。

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