J1アビスパ福岡は26日、ホームのベスト電器スタジアムで横浜Mと戦う。午後7時キックオフ。前節のアウェー町田戦は警告累積による出場停止だった紺野和也(26)は「少ないチャンスをものにして、全員で粘り強く戦えば勝てると思うので、90分、しっかり全員で戦い切りたい」と誓った。
紺野は2節のアウェー横浜M戦で今季初ゴールをマーク。その1点を守りきった。ここまで開幕からリーグ戦は18試合連続出場して4ゴール。鳥栖戦で今季4枚目のイエローカードをもらい、プロ人生初の出場停止となった。「(イエローカードを)3枚持った状態でプレスにいくのをちゅうちょするよりも気持ちの面で、しっかり切り替えていける」と強調した。
試合出場のなかった先週の1週間は体の強化をはかった。「(チームの)練習以外に午後にもトレーニングを入れた。走力のところだったり、ピラティスにも多くいったりしました」。昨季の福岡加入後から継続するピラティスで体を整えるなどで、自らのレベルアップを図った。
町田戦でシーズンは折り返し。福岡は現在8位で、序盤の2桁順位から浮上してきた。FC東京から移籍し、昨季のルヴァン・カップ制覇やリーグ戦過去最高位の7位に大きく貢献したドリブラーは、昨季と同じように試合を重ねるにつれて高まるチームの状態に自信を見せる。
「シゲさん(長谷部監督)を始め、コーチングスタッフが工夫して、自分たちにアプローチしてくれるので、それをしっかり実行できて、いいものが積み重なってきた。クリーンシート(無失点試合)の数も多いですし、得点も取れるようになってきているので、後はここからその質をより高めて目標を達成したい」
紺野自身も昨季はシーズンが深まるにつれて存在感が大きくなった。「前半戦で(ゴールが)4つ取れたので、後半は4つ以上取れれば8ゴール以上になる。前半戦以上の数字を、結果のところでも出して勝利に貢献できたら」。博多のメッシがさらに輝く。(向吉三郎)