ソフトバンク小久保監督の言葉に注目したい 時にほっこり、怒りの瞬間も

笑顔を見せる小久保監督(撮影・栗木一考)

◆記者コラム・タカ番24時

報道陣も緊張感に包まれた。8日のDeNA戦(横浜)。終盤に競り勝ったが、小久保監督は怒気を含めてまくし立てた。「今日(の課題)はあり得ないプレー(周東が一塁でアウトと勘違いしてベンチに戻ろうとしてタッチアウト)を起こしている隙だと思う。これだけチーム状態(がいい)というか、貯金が増えてくる時に一番気をつけないといけないのは隙。そんなことをしていたら簡単には勝たせませんよ、というゲームやったんじゃないですかね。以上です」

試合後、小久保監督はホームでの勝利時はテレビとペン記者、敗戦時はペン記者のみ、ビジターでは基本的にはペン記者のみの囲み取材を受けている。敗戦時でも冷静に、時には冗談も交えながら振り返る。そんな指揮官が一方的に語り、質問も受け付けずに帰りの車に乗り込む異例の対応。チームが独走する状況で隙だけは禁物という強いメッセージを発した。

試合後の監督コメントは選手起用の理由や采配の意図、選手への評価など多岐に及ぶ。時間が限られ、質問は絞られるが、試合の記事を書くためにも指揮官の言葉は重い。一方で交流戦明けの練習日には2日間の休養日の話題で「(大分県の)湯布院に行ったけど(2日目の)昼には帰ってきた。ネコがおるからあんまり長く家を空けられへん」など人間味があふれる話でファンの心をくすぐる。

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