【オールスター名場面集②】イチローが球宴で見せた史上初の快挙!

日本が世界に誇る「天才打者」イチロー。2001年のメジャーデビューから7年連続でのオールスター・ゲーム(ASG)出場となった2007年。イチローは3打数3安打で日本人初のMVP受賞を果たし、3打席目には日本人だけでなくASG史上初となる偉業を成し遂げた。

2000年オフに日本人初のポスティング制度を利用し、日本人初の野手としてメジャーリーグに移籍したイチロー。2001年にデビューし、直後の5月には月間打率.404を記録するなど安打を量産。ASGのファン投票では全体トップの得票数で初出場も果たした。

その後も3年連続でメジャー最多得票を獲得するなど、ASG出場を続け、2007年には7年連続でASGに出場。ジャイアンツの本拠地AT&Tパーク(現オラクル・パーク)で行われた第78回ASGでも「1番・中堅」として先発出場した。

1回表、先頭打者のイチローは2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシックで先頭打者本塁打を放ったジェイク・ピービー(パドレス)と対戦。2球目をライト前に運ぶ安打を放つと、2打席目はベン・シーツ(ブリュワーズ)から今度はレフト前に2打席連続安打をマークした。

そして、迎えた5回。ナ・リーグ5番手のクリス・ヤング(パドレス、現レンジャーズGM)に対し、一死1塁の場面で内角高めの初球を捉えると、打球は右中間のフェンスを直撃。ライトのケン・グリフィーJr.(レッズ)が打球を追うも、グリフィーJr.の予想とは逆にフェンスから跳ね返ってしまう。その間に俊足を生かしてイチローは悠々とホームに返ってきた。

ASG史上初のランニング本塁打。この回でベンチに下がったイチローは3打数3安打。ゲームも5対4でア・リーグが勝利し、イチローがMVPに選ばれた。

7月16日(日本時間17日)に行われるASGのファン投票はすでに始まっており、6月18日に発表された中間発表ではドジャースの大谷翔平が指名打者部門でトップに立った。ファン投票の結果も気になるが、今回のASGではどんな記録が生まれるのか、今から楽しみで仕方ない。

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