水田を活用して高収益作物を生産する先進事例学ぶ研修会 岩手・奥州市

国が水田を活用した野菜の生産を推奨する中、岩手県奥州市で24日水田農業で高収益作物を生産する先進事例を学ぶ研修会が開かれました。

近年、コメの需要が減少傾向にあることから、国は水田を活用して野菜の生産に転換する水田農業を推奨しています。
奥州市で24日開かれた研修会は岩手県が企画したもので、地域でコメから野菜の生産への転換を検討する営農組織の代表者などおよそ30人が参加しました。

研修会で先進事例を紹介した農業組合法人いさわ南部は、2012年に水田を活用したスナック菓子への加工用のジャガイモの生産を始め、2014年には大手スナック菓子メーカーと契約したことをきっかけに大きく生産量を伸ばしています。研修会では水田農業を行う上での注意点などが説明されました。
(農事組合法人いさわ南部 菅原陽児理事)
「大変なこと(といえば)水田の転作でやっているものですから、排水ですね。雨が降った後の水はけをどうやって作っていくかというところに尽きると思います」

24日は、圃場で実際の栽培の様子の見学も行われ、研修会に参加した人たちは、コメから野菜への生産の転換を検討していました。

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