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赤字で厳しい経営が続くJR八戸線について、沿線の4つの市と町は、路線の維持に向けて利用促進を図ろうときょう協議会を設立しました。
この協議会はJR八戸線の活性化を図る目的で沿線の八戸市と久慈市、階上町、洋野町の岩手・青森の4つの市と町で設立されたものです。
沿線住民の通勤・通学の足である八戸線ですが、人口減少や少子高齢化、マイカーでの移動が増えたことで利用者の減少が大きな課題となっています。
JR東日本によりますと、2022年度の八戸線の赤字額は岩手の久慈駅から青森・八戸市の鮫駅の区間が12億2100万円に上り、厳しい経営が続いていて、路線の維持に向けた取り組みは待ったなしです。
24日は出席者が今年度の事業計画について話し合い、運賃の補助に加えて、地域住民らが企画する鉄道イベント開催への助成金制度の創設や、沿線の小学生が描いた絵を駅や列車内に展示する絵画コンクールなど、4つの促進事業に取り組むということです。
(八戸市 熊谷雄一市長)
「八戸線を親しんでいただけるように、また利用していただけるように取り組みを進めてまいりたい」
(久慈市 遠藤譲一市長)
「八戸線がなくなりますと、八戸と久慈の移動手段がなくなりますので、行政だけでなく市民の皆さんにももっともっと利用していただいて、観光客にも使っていただけるような開発をしていきたい」
協議会は今後、沿線住民も巻き込んで利用促進を図る考えです。