少なくとも80回盗撮繰り返す 捜査車両の使用も 盗撮の罪で起訴の枕崎署巡査部長に懲戒処分

野川本部長が警察庁長官訓戒の処分を受けることになった、鹿児島県枕崎署の巡査部長の男による盗撮容疑事件について、県警はこの署員の男を6月21日付で停職3カ月の懲戒処分としました。

男は少なくとも80回盗撮をしていたとみられています。

懲戒処分を受けたのは、枕崎署地域課の巡査部長、鳥越勇貴被告(32)です。

鳥越被告は、2023年3月から12月ごろまでの間に、12回、県内の女子トイレに侵入し、個室にいた女性をスマートフォンで盗撮した罪で6月3日、起訴されています。

県警監察課によりますと、鳥越被告は2019年9月から2023年12月までの間に被害者の個人情報を不正に照会し、盗撮を少なくとも80回繰り返していたことが確認されています。

そのうち9回は勤務中で、捜査車両が使われたこともあったということです。

県警は、「警察の信用を著しく失墜させた」などとして、6月21日付で鳥越被告を停職3カ月の懲戒処分としています。

鳥越被告は「被害者、県民など多くの人々に迷惑をかけ、申し訳なく思っています」と話していて、21日付で依願退職したということです。

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