鈴木静岡県知事VS自民 就任後初 県議会での論戦はじまる リニア問題など追及へ=静岡県議会

静岡県の鈴木知事が就任して初めてとなる県議会での論戦がスタートです。最大会派の代表は、リニア、県営野球場などへの対応を追及しました。

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<自民改革会議 相坂摂治代表>
「地域により得票率の差が生じた今回の選挙結果を受け、国、県、市との連携体制、議会との二元代表制の効果的な活かし方について、知事の方針を伺います」

6月24日から始まった代表質問。最大会派の自民改革会議の相坂代表がまず取り上げたのは、静岡県西部と中部、東部で二分された知事選の結果です。

<鈴木康友 知事>
「選挙結果には地域性が如実に表れましたが、地域間の考え、感じ方の違いについて速やかに対応することが必要だと認識している。まず、私自身が市町長をはじめ、県民の皆さまの声を丁寧に聞くことに徹底します」

また、長年の県政課題であるリニア新幹線の対応についてはー。

<自民改革会議 相坂摂治代表>
「リニア整備により、どのような具体的なメリットがあるのか。そのメリットを現実化するために、今後どのように取り組みを進めていくのか知事の考えを伺います」

<鈴木康友 知事>
「東海道新幹線の停車本数については沿線市町の意見も伺い、地域特性やニーズをふまえながら、具体的なダイヤなどについてJR東海と対話を進める。また、静岡空港新駅は長期的な課題と認識している。期成同盟会の取り組みと連携しながら、丁寧に進めていく」

また、鈴木知事は28項目の課題がクリアになり、大井川流域の自治体などから一定の理解を得られたら、政治的な決断を下すという考えを示しました。

そして、浜松市の野球場計画については「議会の理解を得るとともに新たな協議会を設置して野球場の規模や構造を絞り込みたい」と答弁しました。前知事とは対立関係が続いた自民会派でしたがー。

<自民改革会議 相坂摂治代表>「知事の中で最大限のきちんとした言葉で表明、説明してくれたと思う。分かりにくいという点はなかったですね」

鈴木知事就任によって、議会と知事の関係は新たな局面を迎えつつあります。

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