【競輪】武藤龍生が京王閣デイリー杯V 直線一気の差し切り「できることやって勝てて良かった」

 S級優勝の武藤龍生とA級優勝の桑名僚也

 「Odds VS!杯&デイリースポーツ杯・F1」(25日、京王閣)

 武藤龍生(33)=埼玉・98期・S1=が高橋築(東京)の突っ張り先行に乗って、きっちり番手で仕事をしてから直線一気の差し脚発揮で1着。3月の大宮F1以来、今年3回目の優勝を達成した。2着に大塚玲(神奈川)、3着には嶋津拓弥(神奈川)が入った。

 埼玉のニューリーダー・武藤が地元高橋の突っ張り先行から抜け出して1着。今年3回目の優勝を手にした。

 レースは前受けの高橋が気合の先行勝負。番手の武藤は新鋭・篠田幸希(群馬)のまくりをブロック。内を突きたい嶋津のコースを消して、外を踏み込んだ大塚との伸び比べも制して優勝をつかみ取った。

 「地元で気合の入った先行をしてくれた(高橋)築君のおかげ。自分のできることをしっかりやって勝てて良かった」とレースを振り返った。

 今年は5月のG1・日本選手権(平)で決勝5着。関東地区の追い込み選手として注目度は増すばかりだ。「もう一段階上がりたい。ラインのために頑張って、いい結果を出して行きたい」と気合を入れ直す。ここから続く夏のビッグレースでのタイトル奪取が見えてきた。

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