【競輪】京王閣デイリー杯 貫禄の差し脚発揮の武藤龍生「責任感ある位置で緊張した」

 決勝で連係する高橋築(右)と武藤龍生

 「Odds VS!杯&デイリースポーツ杯・F1」(23日、京王閣)

 武藤龍生(33)=埼玉・98期・S1=が準決10Rで1着。決勝進出を決めた。レースは前受けの簗田一輝-内藤秀久が関東ラインに飛び付く展開。中島詩音の番手を回った武藤が最終ホームでイン粘りの簗田をしのいで番手死守。最終バックから車間を空けて援護して、最後はきっちり差し切った。

 「関東ライン4車の番手だったので緊張した。自分が飛び付かれて、競り負けてしまったら先頭の中島君にも、後ろを固めてくれた岡田(泰地)君、長井(優斗)さんに申し訳ない。中島君がうまく駆けてくれたおかげで、1着を取ることができました」とレースを振り返った。

 今年は5月のG1・日本選手権(平)で決勝進出。前場所のG1・高松宮記念杯は惜しくも決勝進出を逃したが、安定感は抜群だ。

 京王閣は2021年5月の日本選手権でG1初の決勝進出を決めた思い出があるバンクで相性はいい。決勝は高橋築マークから鋭脚を発揮して、1月小倉、3月大宮に続く今年3回目のF1優勝を狙っていく。

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