〈鹿児島県知事選7月7日投開票〉期日前投票の出足まずまず 前回より0.05ポイント増 県選管、有権者数を131万2687人に訂正

 鹿児島県選挙管理委員会は24日、県知事選の期日前投票について開始3日間(21~23日)の状況を発表した。現時点での期日前投票率は1.00%。前回2020年より0.05ポイント上がった。参院選との同日選だった16年には及ばないが、まずまずの出足。ただ、期日前投票は年々増加傾向にあり、最終的な投票率が高くなるかは不透明だ。

 投票率が最も高いのは東串良町で5.92%。宇検村4.50%、与論町3.84%、三島村3.49%、和泊町3.18%と続く。

 28市町村で前回から伸びた。東串良町が4.51ポイントでこちらもトップ。2位以下は三島村1.69ポイント、大和村1.53ポイント、南種子町1.52ポイント、宇検村と与論町1.31ポイントとなった。

 東串良町は21~24日、スーパーマーケットに期日前投票所を初めて設置しており、その影響とみられる。

 知事選で初めて期日前投票を導入した04年は投票前日までの投票率が9.97%だったが、前回は17.44%まで増えた。15.93%だった投票総数に占める割合も、前回は35.76%と最高を更新。投票者の3人に1人が期日前に足を運んだ。

 期日前の傾向と最終的な投票率が一致しない場合もある。前回は期日前投票率が前々回を0.16ポイント上回ったものの、最終的な投票率は6.93ポイント低い49.84%だった。

 県立短期大学の山本敬生准教授(行政法)は「序盤の0.05ポイント差は多少の組織票で変わるレベル。新型コロナウイルス禍が収束してきている一方、(7人が出た)前回ほど混戦ではないなど上がる要因と下がる要因の両方がある。最終投票率は読めない」と語る。

 期日前投票は一部地域を除き7月6日まで、県内305カ所(移動期日前投票所含む)で受け付ける。

 鹿児島県選挙管理委員会は24日、県知事選に合わせて公表していた19日現在の選挙人名簿登録者数を訂正した。天城町選管が誤って報告していた。県全体の登録者数は6人(男1人、女5人)減の131万2687人(男61万3955人、女69万8732人)。

 町選管によると、選挙の有無に関係なく3カ月に1度ある1日現在の名簿登録の数字を県に報告しており、19日までの転入・転出、死亡数が反映されていなかった。

期日前投票で1票を投じる有権者=24日午後、鹿児島市役所

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