佐野で全国最高36.8度 25日も暑さ続く見込み 24日は熱中症で県内4人搬送

佐野駅前でアイスを食べ、涼む下校途中の高校生たち=24日午後5時50分、佐野市若松町

 県内は24日、高気圧に覆われ各地で気温が上がり、佐野では全国を通じて今年最高となる36.8度を記録した。佐野が最高気温35度以上の猛暑日となったほか、13観測地点のうち9地点で30度以上の真夏日を観測した。

 宇都宮地方気象台によると、真岡34.1度、小山33.8度、宇都宮と那須烏山33.3度と続いた。県北でも黒磯30.5度、日光東町31度と気温が上昇。各地で平年より4.1度~9.6度高かった。全国では計14地点で猛暑日となった。

 JR佐野駅前周辺では午後5時ごろ、下校中の高校生たちが噴水前で涼んだり、アイスを頬張ったりする姿が見られた。携帯用扇風機の風を顔に当てながら歩く高校生もいた。佐野清澄高2年板橋美佳(いたばしみか)さん(16)は「とにかく暑い。噴水のしぶきが気持ち良いので少し休憩してから自宅に帰る」と話していた。

 県などによると、午後4時までに熱中症の疑いで4人が搬送された。うち上三川町の20代男性が仕事中に体調不良となり、中等症だった。気象台によると、県内は25日も宇都宮と大田原で最高気温が33度の予報で暑さが続く見込み。

佐野駅の噴水前で涼む下校途中の高校生たち=24日午後5時35分、佐野市若松町

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