阪神・森下 豊田と“東海大相模コンビ”で先輩小笠原撃ちだ! 敵も土地も好相性で気合十分 恩師の前で「打ちたいです」

 中日戦で“小笠原撃ち”を誓った森下

 阪神・森下翔太外野手(23)が24日、倉敷で行われる25日の中日戦で“小笠原撃ち”を誓った。東海大相模の先輩である小笠原には昨年8打数5安打をマーク。さらに昨年7月11日の倉敷でのDeNA戦では2安打1打点と活躍しており、相性の良い条件がそろっている。22日のDeNA戦(甲子園)はスタメンを外れたが、気持ちは前向き。直接指導を受けた岡田監督、さらには東海大相模時代の恩師で、現在は岡山・創志学園で指揮を執る門馬敬治監督(54)の期待に応える。

 昨年輝きを放った岡山・倉敷での一戦。森下はDeNAを相手に2安打2四球、1打点で勝利に大きく貢献した。この活躍を本人は「覚えてないっす」とはにかんだが、相性の良い土地だけに今回も期待は高まる。約1年ぶりの球場とあって「やり慣れていないので、(試合前の)練習でどれだけ確認できるか」と気を引き締めて臨む。

 中日3連戦初戦の相手先発は東海大相模の3学年先輩である小笠原。今季は4打数無安打だが、昨季は8打数5安打で打率・625と好相性を誇った。「去年はいい形で打ってて、また今年、配球だったりいろいろ変わりながらやっているので試合になったらしっかり打っていきたい」とデータも綿密に確認し、いいイメージで打席に立つ。

 同じく高校の先輩の豊田とは13日のオリックス戦で“東海大相模コンビ”として活躍した。倉敷での試合には恩師の門馬監督も観戦に訪れる可能性があるだけに、いつも以上に気合が入る。「打ちたいですね。ヒロシ(豊田)さんもいるし、相模でうまく活躍できたらすごくいい」と胸を高鳴らせた。

 24日現在、打率・238、6本塁打、29打点となかなか調子が上がってこない。19日に岡田監督から約1時間、直接指導を受け、20日にも甲子園練習で助言された。22日のDeNA戦(甲子園)は1日のロッテ戦以来となるベンチスタートだったが、指揮官から指導を受けたことに「一つのプラス材料として何かきっかけをつかめればいい」と話し、前向きな気持ちは失っていない。

 がむしゃらだったルーキーイヤーとは違い、今季は中心選手としての自覚と責任感を感じているだけに、このまま終わるわけにはいかない。「本当に結果が全てだと思うので、結果を残せるように準備だけはしていきたい」。先輩左腕を打ち砕き、岡田監督と門馬監督の二人の恩師に最高の活躍を届ける。

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