阪神2軍新球場で外野の芝張り作業スタート 阪神園芸「甲子園球場と同等の品質で保つのが前提」

 芝張り作業が進む(球団提供)

 25年3月開場予定で建設が進む阪神2軍新球場「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」で、外野の芝張り作業が24日までにスタートした。芝は甲子園と同じ夏芝と冬芝を使用して、1年間を通じて緑色が保たれる“二毛作”を採用。鳴尾浜は夏芝のみだったとあって、1軍舞台により近いグラウンド環境で、若虎たちは野球に打ち込めることになる。

 6月末までには夏芝の敷設を終えて、10月初旬から中旬にかけて冬芝を播種(はしゅ)する予定。芝生の下には、粘土質がなくサラサラな淀川の砂などによる3断層が形成され、甲子園のような水はけの良さが見込まれる。

 2軍新球場の設計と管理を担当する阪神園芸の松井悠一氏(46)は、「甲子園球場と同等の品質で保つっていうのが前提になると思う。同じように造っていってるのが、今のセールスポイント」と説明。選手寮や室内練習場を含めた新たな“虎の穴”の敷地は、阪神電車の沿線だけに、「電車から景色を一年中見て、楽しんでいただけたら」と緑の芝に思いを込めていた。

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