「高浜アイランド」がリニューアル! 起業相談や季節の遊びも…海水浴施設を交流拠点に 長崎

記念イベントで来場者が参加し、盛り上がったビーチフラッグ大会=長崎市、高浜アイランド

 長崎市高浜町の野母崎高浜海岸交流施設「高浜アイランド」がリニューアルオープンし、16日に記念イベントが現地で開かれた。海水浴場の付属施設に地域での起業や情報発信の支援拠点機能を持たせ、年間を通じて人々が交流できる場を目指すとしている。
 同施設は沖合に端島(軍艦島)を望む海水浴場に市が2014年、桟敷席やシャワー、カフェなどを備えた建物を整備。本年度から茂木町の複合施設「NAGASAKIHOUSEぶらぶら」などを運営する「toi toi toi」(同市)が指定管理者となり、リニューアルを進めていた。
 建物は、コワーキングスペースなどを備えた「コミュニティーパークTAKAHAMA」として再出発。地域資源を生かした起業の相談などに応じる拠点を開設する。野母崎の観光情報や、魅力ある人々を紹介する案内所としても活用する。飲み物をテイクアウトできるドリンクスタンドを併設し、地元住民らも憩える場にしていく。
 海水浴場ではシーズン中、キッチンカーやマリングッズのレンタルなどを出店。ボードの上に立ちパドルでこぐ「スタンドアップパドルボード(SUP)」などのアクティビティー提供、テントサウナなども季節に応じて展開していく考え。夏場だけでなく年間を通じた施設活用の実証実験に取り組む。
 16日の記念イベントでは、同市南部地区ゆかりのアーティストやダンスチームが登場するライブやラムネ早飲み大会などがあり、家族連れなどでにぎわった。ビーチフラッグ大会やSUPの体験会もあった。
 海水浴場の海開きは7月13日。運営会社の大島徹也代表取締役は「地域の人や利用者の声を聞き、使いたくなるような場を整えていきたい。まずは海水浴に向け、準備をしていきたい」と語った。
 「コミュニティーパークTAKAHAMA」の営業は午前10時~午後6時。月曜定休。

「通年で人と人が交流できるような場をつくっていきたい」と語る大島さん

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