ブラジルからの県費留学生が県庁訪問 愛媛出身移住者の子孫、「ルーツ知りたい」

来県を報告し、抱負を語る山口カルロス英男さん(右)=25日午前、県庁

 愛媛出身の海外移住者の子孫を対象にした県費留学生として、ブラジルから来県している山口カルロス英男さん(28)が25日、県庁を訪れ、田中英樹副知事に滞在中の意気込みを語った。来年3月下旬まで愛媛大大学院理工学研究科でリン元素について研究する。

 山口さんは父方の祖父が西予市出身、祖母が新居浜市出身。サンパウロ大大学院で素粒子物理学を研究しており、専門と異なる分野を学んで見識を高めるほか、ルーツである愛媛を知りたいとの思いがあり、来県を希望した。

 田中副知事から愛媛の印象を問われた山口さんは「いいですね。宇和島たい飯やかんきつのアイスがおいしかった」とにっこり。「愛媛で得た知識や経験を生かして、研究職やデータサイエンティストを目指したい」と抱負を語った。

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