右ヒジは正しく使え!「トップで曲げる」をやめればスイングが良くなる!?

曲げ伸ばししやすいだけに、使い方を間違えれば即ミスにつながる『ヒジ』と『ヒザ』。臼井麗華や藤田さいきなどの多数の女子プロを指導し、2018年に「PGAティーチングプロアワード」で最優秀賞を受賞した大本研太郎が、右ヒジの正しい使い方を教えてくれた。

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右ヒジを伸ばして右腕を外側に回しながら上げると、トップでは勝手に右ヒジが曲がっているはず。これが正しい右ヒジの動かし方です。専門用語では右腕の外旋といいます。米国男子ツアー屈指の飛ばし屋であるローリー・マキロイ(北アイルランド)は、トップで右ヒジを意図的に曲げているように見えますが、実は違います。右ヒジを伸ばして外側に回しながら、胸も一緒に回っているから右ヒジが勝手に曲がるのです。

右ヒジを意図的に曲げようとするとオーバースイングになったり、ダウンスイングで早くヒジが伸びてアーリーリリースになったりとミスにつながってしまいます。

トップで右ヒジが自然と曲がるようにするには、右腕でリードすることが大切です。左腕は何もせず、右手の薬指でヘッドをヨコに引いてテークバックしてから、右腕を外側に回しましょう。右手の薬指の神経は、腕の裏側から肩甲骨につながっています。右肩を後方に回しやすくなるため、胸も回って深い捻転を作れるのです。

ちなみに、今平周吾選手やジョーダン・スピース(米国)のようにトップで左ヒジが曲がっている選手もいますが、あれも意図的ではありません。右腕を外側に回して上げたときに自然と曲がってしまっているだけです。

■大本研太郎
おおもと・けんたろう/1974年生まれ。2013年に「GPC恵比寿」を開設して、18年には「PGAティーチングプロアワード」最優秀賞を受賞。臼井麗華、藤田さいきなど多数の女子プロを指導中。

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