バウアー陣営に温度差? 代理人がMLB提訴を否定「友好的な方法で…」

MLB復帰を目指しているバウアー

2020年のサイ・ヤング賞投手でメキシカン・リーグでプレーを続けるトレバー・バウアー投手(33)が穏便な形でMLB復帰を目指しているという。

現在はレッドデビルズで腕を振りながら吉報を待っているものの、状況は芳しくない。昨季はDeNAで10勝4敗、防御率2・76の成績を残したが、オファーは一向に届かない。ドジャース在籍時に起こした女性への暴力や詐欺疑惑などが大きなネックとなっているとみられる。

そうした中、一部の米メディアではデータ分析の創始者とされるビル・ジェームス氏が「MLBはバウアーとの契約を(各球団に)積極的に働きかけなければ、10億ドル(約1550億円)の訴訟に負ける状況に陥るかもしれない」と指摘していた。

だが、バウアーの代理人を務めるレイチェル・ルーバ氏は24日(日本時間25日)に自身のXに「私たちは常に敵対的なプロセスを続ける道を選ばず、すべてを過去のものとしたい。だからトレバーは現在、友好的な方法で自分の居場所を取り戻そうとしている」と〝反論〟した。

欧米のプロスポーツを多く扱うインド系メディア「スポーツキーダ」もこの日「MLB機構がバウアーを復帰させる措置を取らなければ、数百万ドルの訴訟を起こす可能性があると述べたことを受けての発言」と説明した。

ただ、ジェームス氏が提訴の可能性に言及した際、バウアー本人は「今のように野球(MLB)から締め出されるなら、他に選択肢はないかもしれない」「証明可能な虚偽の疑惑のために自分のキャリアが奪われた」などと強気に投稿していた。バウアー側の中でも〝温度差〟があるようにも映っているが、果たして…。

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