「部局横断的な情報共有の仕組み構築を」鈴木知事就任後初の静岡県議会 論戦は2日目 熱海土石流の対応は

鈴木知事の就任後、初となる静岡県議会の論戦は2日目(6月25日)です。6月で発生から3年になる熱海土石流災害について、鈴木知事の考え方が問われました。

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<自民改革会議 藤曲敬宏県議>
「鈴木知事は就任にあたり、伊豆山土石流災害に対してこれまでの県の対応をどのように捉え、今後、復旧事業を進める上でどのように被災者に寄り添っていくのか、県のトップとしての考えをお聞かせください」

熱海市選出の藤曲県議が知事に問いただしたのは、まもなく発生から3年となる熱海土石流災害についてです。

<静岡県 鈴木康友知事>
「この災害に係る行政対応については、まず、第三者委員会で検証され、『本件における行政対応は失敗であった』との総括をいただいております。私もその報告内容については重く真摯に受け止めております」

熱海土石流災害の行政対応の検証をめぐっては、第三者委員会が「行政対応は失敗だった」と結論づけましたが、県議会の特別委員会が再検証するよう求め、川勝前知事は2023年、再検証を表明しました。

その結果、検証の対象となった法令の運用では「土石流発生を抑止することは難しかった」と結論づけた一方、盛り土行為によるとみられる伊豆山港の水の濁りについて、関係者で共有できていなかったことが明らかになりました。

<静岡県 鈴木康友知事>
「私は、再発防止に向けた取り組みが最も重要であると考えており、現在、部局横断的な情報共有の仕組みの構築を進めております。加えて、公文書管理の改善や市町の移譲事務への的確な支援など、再発防止策を着実に実行してまいります」

鈴木知事は「県庁の組織文化の改善が重要」だとして、7月3日の追悼式に合わせ、職員への訓示などを行ない、意識改革に取り組むとしました。

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