発がん性が疑われる有機フッ素化合物含む“泡消火剤”富山県内2消防署が保有…県の実態調査結果

全国の河川や地下水から相次いで検出され、健康への影響が指摘されている有機フッ素化合物を含む泡消火剤を、県内2つの消防署が保有していることなどがわかりました。

有機フッ素化合物のうち、発がん性が疑われている「PFOS」と「PFOA」について、国は1リットルあたり合計50ナノグラムとする暫定目標値を定めていますが、全国各地の河川や地下水で国の基準値を超える濃度が検出され自治体が対応に追われています。

これらの物質は泡消火剤に使用されていて、県が県内の消防署や事業所を対象に実態調査を行った結果、県内の2つの消防署で有害物質を含む泡消火剤を現在も保有しているほか、4つの消防署で過去に使用実績があったということです。
国などは、こうした有害物質を含む消火剤を廃棄する場合は全国で9カ所ある処理施設で適切に処理するよう求めています。

県は、今年度、河川32地点、井戸61地点で水質調査も進めていて、河川については夏ごろ、地下水については冬に結果をとりまとめて公表するとしています。

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