鹿児島県警不祥事 わいせつ元警部以外の逮捕起訴の3人 情報漏えい、盗撮…起訴内容と処分

25日に裁判があった県警本部公安課の元警部・幸得健一郎被告をはじめ、今年の4月以降、鹿児島県警の現職警察官らが相次いで逮捕・起訴されています。

捜査情報を漏らした地方公務員法違反で逮捕・起訴された元巡査長・藤井光樹被告です。
県警本部公安課に所属していた今年3月までの間、96の事件304人分の個人情報を福岡市のウェブメディア代表の男性に漏らしたとされていて、先月20日、懲戒免職処分を受けました。

盗撮などで逮捕起訴された元巡査部長・鳥越勇貴被告です。
県警によりますと、2019年9月から去年12月までの4年あまりの間に、複数の女性を少なくとも80回盗撮。このうち9回は勤務中でした。さらに被害者の個人情報を不正に照会し、3か月の停職処分をうけ、依願退職しています。

そして、国家公務員法の守秘義務違反で逮捕・起訴された前の生活安全部長本田尚志被告。在職中に入手した警察情報を記者に郵送したとされています。
「野川本部長が、鳥越被告の盗撮事件を隠蔽しようとしたため情報を記者に送った」と主張していますが、野川本部長は「隠蔽は一切ない」と否定しています。

一連の不祥事を受け、警察庁は今月24日から不祥事を検証する特別監察をしています。県警は来月中をめどに再発防止策を取りまとめる予定です。

25日の幸得被告を含め、藤井被告・鳥越被告・本田被告の裁判は今後行われます。法廷でそれぞれの口から何が語られるのか注目です。



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