「どん底から這い上がるだけ」鳥取地検初の女性検事正 母校の鳥取西高校で後輩に熱いエールとアドバイス

鳥取地方検察庁で初めての女性検事正として、2024年4月に着任した山上真由美検事正が25日、母校の高校を訪問し、後輩たちに受験への心構えや検察の仕事のやりがいなどについて経験を交えながら伝えました。

鳥取市の鳥取西高校、生徒たちに話しかけるのは卒業生の山上真由美検事正。鳥取地方検察庁で初めての女性検事正として、2024年4月に着任しました。
山上検事正は、1986年に鳥取西高を卒業したあと、大阪大学法学部に進学。司法試験に合格し、1996年に検事の道に進みました。

受験を控えた3年生約120人を前に講演し、大学入試や司法試験での失敗を振り返りながら、浪人を経験したからこそのアドバイスを贈りました。

鳥取地検・山上真由美検事正:
どん底なんだから、これ以上落ちない。これからは上がるだけ。高校3年生からの経験から伝えたいことは、まず人と比べない。自分はオンリーワンだとしっかり覚えておいてほしい。

そして現在の検事の仕事について、徹底的に証拠を集めて事件の真相究明を目指し、被害者や遺族を救うことがやりがいだと話しました。

生徒:
進路とか不安なところもあるけど、山上さんの話を聞いて、迷っても周りの人とかに相談しながら頑張りたいなと思った。

生徒:
受験の失敗経験とかあって、その失敗をどう生かすかが大事で、ためになった。

鳥取地検・山上検事正:
私がこの学校で、高3のときにつまずいた経験とか、失敗した経験をお話させてもらうことで、何かの役に立てればいいと思う。

母校の先輩の貴重な経験談は、生徒たちが将来の進路を考えるひとつのヒントになったようです。

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