巨人ヒヤヒヤ1点差逃げ切り DeNA戦5連勝で貯金1 山崎伊織が6勝目&V打 長野が通算1500安打達成

 7回、勝ち越し二塁打を放ち、ベンチへ向かってガッツポーズの山崎伊(撮影・西岡正)

 「DeNA2-3巨人」(25日、ハードオフエコスタジアム新潟)

 巨人が九回に1点差に詰め寄られたが、何とか逃げ切り2連勝。貯金1とした。

 先発の山崎伊が8回1失点で6勝目。今季、地方球場で4戦4勝と抜群の相性を誇る右腕が、1-1で迎えた七回には右中間を破る決勝二塁打。投打で勝利に貢献し、チームは対DeNA戦5連勝となった。

 前回23日のヤクルト戦(東京ドーム)で、連敗を止めた「超攻撃型」オーダーを2試合連続で続けた。調子が下降気味の坂本をスタメンから外し、左腕・浜口に対しても「5番・一塁」で大城を起用。開幕から不振続きだった正捕手がバットで意地を見せた。二回、右前打でチーム初安打を記録すると、四回だ。

 先頭のヘルナンデスが四球で出塁。岡本和は空振り三振に倒れたが、続く大城だった。浜口のスライダーをフルスイング。打球は右翼越えの適時二塁打となった。23日のヤクルト戦で、990日ぶりに先発一塁で出場。同戦では三回に左翼線二塁打を放ち、吉川の適時打で4点目のホームを踏んだ。この日のマルチ安打で2戦連続安打。選手会長の復調はチームにとって好材料だ。

 「(山崎)伊織も頑張っていましたし、先制できてよかったですね」

 五回に同点とされたが、辛抱強く投げ続けると七回だ。1死二塁で打順が巡った。代打は-ない。1-2から5球目、真ん中低めのフォークを救い上げると、鋭い打球が右中間を抜けた。二塁ベース上で激しいガッツポーズを見せる山崎伊。自らを援護する勝ち越し打で勝利をたぐり寄せた。

 1点リードの九回には、1死二塁の得点圏で、山崎伊に代わって代打・長野が登場。中前適時打でリードを広げ、プロ野球史上138人目の通算1500安打に達した。

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