2階部分が巨大だるま 群馬・高崎市が外観イメージ JR信越線・豊岡新駅近くのミュージアム計画 体験工房や展示室も

高崎だるまミュージアム(仮称)の外観イメージ

 JR信越線北高崎―群馬八幡間に2027年3月開業予定の豊岡新駅(仮称)隣接地に整備する「高崎だるまミュージアム(同)」について、群馬県高崎市は25日、建物内に体験工房や展示室などを設ける基本構想や、2階部分が巨大な高崎だるまの外観イメージを発表した。今後、詳細な内容や運営方法などを検討して本年度中に基本計画を策定する。

 基本構想は地元商店会や県達磨製造協同組合のメンバー、高校生、大学生ら委員22人が同日を含む3回の会合で決めた。

 高崎だるまの歴史や伝統を未来へ発信することを基本方針に掲げ、「伝える」「学ぶ」「受け継ぐ」「結ぶ」の四つの基本コンセプトを設定。だるまの常設展示や企画展、絵付けなどの体験教室、職人の育成講座、だるま店と職人希望者のマッチング、オリジナルだるまの商品開発といった事業計画を盛り込んだ。

 建物は2階建てで延べ床面積約600平方メートルとし、親しみやすく一目で認知されるデザインを目指す。体験工房や展示室、ミュージアムショップ、カフェ、多目的室などの設置を想定している。

 25年度に設計を行い、新駅と同じ27年3月の開業を目指す。富岡賢治市長は「高崎だるま生産地域のシンボルになるような建物にしたい」としている。

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