レアル退団のナチョが“マドリディスタ”へ別れの言葉「人生を捧げてこのエンブレムのために戦った」

レアル・マドリードからの退団が決まったスペイン代表DFナチョ・フェルナンデスが、ファンに向けて別れのメッセージを送った。25日、クラブ公式サイトが伝えている。

現在34歳のナチョは、11歳でレアル・マドリードの下部組織に入団し、2010-11シーズンにトップチームデビューを飾った。複数のポジションをこなすユーティリティな能力と高い安定感を武器に、クラブで貴重なバックアッパーとしての地位を確立。これまでラ・リーガ制覇やチャンピオンズリーグ(CL)3連覇を含む数多くのタイトル獲得に貢献し、公式戦通算364試合出場16ゴール7アシストの成績を残してきた。

今夏に契約が満了を迎えることから、去就に大きな注目が集まっていたナチョだが、レアル・マドリードは25日に同選手の退団を正式発表。下部組織時代からクラブ一筋を貫いたナチョは、「親愛なるマドリディスタの皆さん、この瞬間に僕が感じていることすべてを表現するには、あまりにも少ない言葉だが、皆さんに捧げたいと思う。僕の人生のクラブ、レアル・マドリードに別れを告げる」とファンに向けて言葉を送った。

また、「人として、選手として鍛えられ、勝つこと、負けること、戦うこと、苦しむこと、楽しむこと、そして常に熱意と決意を持って生きることを学んだ。今の僕のすべてを学んだ。“マドリディスモ”を学び、自分の人生を捧げてこのエンブレムのために戦った」とレアル・マドリードでの日々を回想。続けて、「自信と安堵感を胸に旅立つ時が来た」と述べつつ、「今が完璧な時期である」と今夏での退団に理解を求めている。

さらに、クラブ関係者やファン、スタッフや家族への感謝を口にしながら、「クラブのためにすべてを捧げた“カンテラーノ”として覚えていてほしい。心からありがとう」とコメント。最後には、「マドリディスタの皆さん、また会いましょう」と再会を約束した。

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