知ってる? エアコンの不調を示す6つのサイン。火災に発展するケースも。東京都が注意喚起

エアコンとリモコンのイメージ写真(Getty Images/iStockphoto)

暑い夏を乗り切るための必須アイテムといえば、エアコン。熱中症にならないためにも適切に使うことが推奨されています。

そんなエアコンの正しい手入れの仕方について、東京都が6月11日に消費生活総合サイト「東京くらしWEB 」で調査結果やリーフレットなどを掲載し、 注意を促し ました。

これらの情報をもとに、「エアコンが壊れやすい季節」「誤った手入れを行うことで火災が発生するリスク」「注意が必要な5つの不調サイン」などについて解説します。

エアコンが壊れやすい季節……それはズバリ7〜8月の真夏

エアコンのメンテナンスをする人のイメージ写真(Pramote Polyamate / Getty Images)

東京くらしWEB 」に掲載されている情報によると、「 特に7・8月は冷房機器の故障や事故が多く発生 し、修理や設置依頼の集中により対応に思わぬ日数を要することがあります」とのこと。

また、政府広報オンラインの公式サイトにも「毎年7月はエアコンの火災事故が多く発生する傾向がある 」と火災事故に発展するケースについても記載があります。

これらの事故の原因はエアコン製品の不具合や、電源コードの不正な加工、誤った方法での洗浄など、原因はさまざま。毎年エアコンによる事故が発生しており、中には死亡者が出たケース もあったそうです。

このような事故を未然に防ぐには、本格的にエアコンを使用する7月より前に、異常がないかを確認することが大切!

エアコンを本格的に使用する前に手入れや点検を行い、異常に気付いた場合は速やかに使用を中止し、コンセントから電源プラグを抜いて、販売店またはメーカー等に相談することが望ましいとのことです。

これがエアコン火災の原因。身近なところに危険が……!

エアコンのフィルターを掃除する人のイメージ写真(Mapo / Getty Images)

では、具体的な事故の原因を確認してみましょう。

政府広報オンライン は、エアコン火災の主な原因について次のように例を挙げています。

「電源コードの改造や修理、接続(ねじり接続、延長コードとの接続)により接続部分が接触不良で異常発熱、発火」

「エアコン洗浄により洗浄液が機器内部に侵入してトラッキング現象が発生し、発煙・発火」

「機器内部に小動物等が侵入し、基板に接触することによってショート、異常発熱」

これらの火災を防止するためには、以下の対応が有効とのことです。

✅ 「電源コードをねじり接続などによって他のコードと途中接続したり、断線部分をビニールテープで補修したりすることは行わない」

✅ 「エアコンの洗浄は、購入店または修理窓口に相談する。市販の洗浄剤(スプレーなど)を使って、エアコンを掃除する場合は、取扱説明書をよく読み、注意事項を守って使う」

✅ 「室外機にほこりや小動物(ゴキブリ、ナメクジなど)が入ることで、ショートし発火することもあるため、室外機のまわりは、ごみや物を置かないようにする」

なぜエアコンのコンセントを延長コードにつなぐのはNGなのでしょうか。政府広報オンラインによると、

「エアコンは消費電力が大きいため、プラグを延長コードにつないでしまうと、定格消費電力を超える場合があり発熱・発火のおそれがある」

とのこと。そのためエアコン専用のコンセントに直接繋ぐよう注意を促しています

また、実際に誤った手入れを行ったエアコンがどのように発火するのかを検証した映像は、経済産業省所管の製品評価技術基盤機構・NITE(ナイト)の公式サイト YouTubeチャンネル で見ることができます。

上記のようなケースだけではなく、経年劣化による発火事故も報告されており 「エアコンの電源基板が経年劣化により焼損し、発煙したものと推定される」 こともあるんだとか。古いエアコンを使う際には気をつけたいですね。

こんな症状があったら要注意! エアコンの不調サイン代表例

エアコンから水が漏れているイメージ写真(Vacharapong Wongsalab / Getty Images)

東京くらしWEB 」では、エアコンの不調を示す6つのサインを例示し「こんな異常に注意」と訴えています。

✅ 「電源コードやプラグが異常に熱い」

✅ 「電源プラグが変色している」

✅ 「室内機から水漏れがする」

✅ 「焦げくさいにおいがする」

✅ 「ブレーカーが頻繁に落ちる」

✅ 「室外機の架台や吊り下げ等の取付け部品が緩んでいたり、腐食している」

久しぶりにエアコンを使ったら、なんだか調子が悪いような……そんなときは上記のような症状がないかチェックし、異常があった場合は購入店または修理窓口に相談すると安全ですね。

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