巨人・長野 1500安打達成もしみじみ「本当、難しいですね」 阿部監督「声出しをしたりね。頼りになりますよ」

 9回、1500安打を達成しボードを掲げる長野

 「DeNA2-3巨人」(25日、ハードオフエコスタジアム新潟)

 柔和な笑顔で一塁ベース上に立った巨人・長野久義外野手は、受け取った記念ボードを誇らしく掲げた。年に一度、プロ野球の開催を楽しみに待つスタンドから、敵味方に関係なく拍手が注がれる。「新潟で決められて良かったです」。史上138人目の通算1500安打を達成した。

 九回、1死二塁で代打出場。チェンジアップを中前に運んだ。周囲への感謝を重ねた試合後の会見で「プロに入った頃は1500本も打てると思ってなかった」と15年の歳月を回顧。12年には最多安打のタイトルも獲得した男が、ヒット一本にしみじみと語った。「本当、難しいですね」-。

 阿部監督も「ベテランになっても声出しをしたりね。頼りになりますよ」と最敬礼する。立場、出番が変わっても、変わらない野球に対する姿勢。求めるのは勝利に導く1本だ。「とりあえず1501本目をね、目指して頑張ります」。坂本離脱の窮地にも、頼れる男がチームを守る。

 ◆通算1500安打 巨人・長野外野手が25日のDeNA9回戦(ハードオフ新潟)の九回に坂本から中前適時打を放って達成。プロ野球138人目。初安打は10年3月27日のヤクルト戦で李恵践から。

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