「終わった。もうポール・ポグバは存在しない」絶望の心境を本人が吐露「自分が何者なのか分からない」ドーピング陽性で27年9月まで出場停止

ドーピング検査で陽性反応を示し、2027年9月10日までの出場停止処分を受けているユベントスのポール・ポグバが、絶望的な心境を口にした。伊紙『Gazzetta dello Sport』などが6月25日に報じた。

「終わった。もうポール・ポグバは存在しない」。ポグバのインタビューはソーシャルネットワーク『hietip.sports』で拡散。その後、『Guardian Nigeria』紙が未公開部分のポグバのコメントを公表した。

「もう自分が何者なのか分からない。サッカーは、かつては私の人生であり、情熱だった。いまは自分を見失ってしまったような気がする。私がプロとして築き上げてきたキャリアは、すべて奪われてしまった」

31歳のポグバは、出場停止処分が明けるときには34歳になっている。その間は選手としてプレーできない。所属するユベントスは出場停止処分が決まった後からクラブ方針に従って、ポグバの練習への参加を禁じている。22年7月に結んだユベントスとの契約は26年までだが、現在は停止状態となっており、今夏に契約解除となる見込みだ。
ポグバは23年8月20日に行なわれたウディネーゼ戦後のドーピング検査で陽性反応。イタリアで許可されていないサプリメントを摂取し、テストステロンの値が既定の数値を超えていた。

マンチェスター・ユナイテッドとユベントスでプレーしたポグバは、フィジカルとテクニックに優れ、守備能力のほか、チャンスメイクにフィニッシュにと攻撃面でも貢献できるセントラルMF。マンチェスター・Uでヨーロッパリーグを1度制し、ユベントスではスクデットを4回獲得した。フランス代表としては2018年のロシア・ワールドカップで優勝している。

近年は怪我に悩まされており、そんななかドーピング検査で陽性反応となっていた。

構成●THE DIGEST編集部

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